再建築不可物件の価格の決まり方と売却のポイント

はじめに

再建築不可物件とは、建築基準法の制約により新たな建物を建てることができない土地のことを指します。
このような物件は、通常の不動産よりも売却が難しく、価格も低くなりがちですが、適切な知識を持っていれば、適正な価格での売却や有効活用が可能です。
この記事では、再建築不可物件の価格の決まり方、評価の基準、相場の目安、価格を引き上げる方法について詳しく解説します。
また、2025年4月の法改正による影響についても触れ、今後の再建築不可物件の価値がどう変わるのかを考察します。
再建築不可物件の価格について正しく理解し、最適な売却や活用方法を見つけるためのヒントを得てください。

再建築不可物件の価格の決まり方とは?

再建築不可物件の価格は、通常の土地や住宅と比べて低くなる傾向があります。
その主な理由は、建物を建て直せないため市場での需要が限られること、住宅ローンが利用しづらいこと、そして活用の選択肢が制約されることにあります。
価格を決める際の要素として、以下のようなポイントが挙げられます。

1. 土地の立地とエリア
再建築不可物件の価格は、エリアの需要によって大きく異なります。
例えば、東京都心や主要駅近くにある物件であれば、たとえ再建築不可であっても需要が高いため、通常の土地価格の70%程度の価格がつくことがあります。
一方で、地方の物件や過疎地域では需要が低く、価格が通常の土地価格の30%以下になることもあります。

2. 土地の形状や広さ
土地の形状が整っており、隣地と一体化しやすい場合、隣地所有者への売却の可能性が高くなり、価格が上がることがあります。
逆に、極端に狭い土地や、不整形な土地の場合は活用が難しく、価格が下がる傾向があります。

3. 接道状況
建築基準法では、敷地が幅4m以上の道路に2m以上接していないと再建築できないと定められています。
この条件を満たさない土地は再建築不可となり、一般的な住宅用地と比べて価格が大幅に下がります。
しかし、隣地の土地と併せて利用できる場合や、行政の判断によって「但し書き道路」が適用されるケースでは、再建築が可能になり、価格が上昇することもあります。

4. 建物の状態と活用可能性
建物が老朽化しており、取り壊しが必要な場合は、解体費用が発生するため、その分価格が下がります。
逆に、建物がまだ使用可能で賃貸運用できる場合は、収益物件としての価値が加わり、価格が上昇することがあります。

再建築不可物件の価格相場はどのくらい?

再建築不可物件の価格相場は、地域や条件によって大きく異なりますが、一般的には周辺の土地価格の30%〜70%程度が目安とされています。

1. 都市部と地方の価格差
都市部では、交通アクセスや商業エリアに近い場合、たとえ再建築不可であっても需要が高く、通常の土地価格の60%〜70%程度の価格で売却できるケースがあります。
一方、地方や郊外の物件では需要が低く、価格が通常の土地の30%以下になることもあります。

2. 具体的な価格事例(東京都内)
・東京都23区内・駅近の再建築不可物件
 → 坪単価:60万〜100万円(周辺相場の70%程度)
・東京都郊外(多摩エリア)の再建築不可物件
 → 坪単価:30万〜50万円(周辺相場の50%程度)
・地方都市の再建築不可物件
 → 坪単価:10万〜30万円(周辺相場の30%程度)

※おおよその目安になります。建物や土地等の状況により価格は変わりますので、参考程度にご覧ください。

再建築不可物件の価格を上げる方法

1. 隣地所有者への売却を検討する
隣地所有者が土地を拡張したい場合、通常よりも高値で買い取ってもらえる可能性があります。
隣地と一体化することで、再建築が可能になるケースがあり、その場合は通常の土地価格に近い価格での売却が期待できます。

2. 更地にして活用の幅を広げる
古い建物が残っている場合は、解体して更地にすることで、駐車場や資材置き場などの用途としての需要が高まり、売却しやすくなります。
ただし、解体費用がかかるため、そのコストも考慮する必要があります。

3. 買取業者を利用する
買取業者を活用すれば、短期間での売却が可能です。
市場価格よりやや低めの価格にはなるものの、確実に売却できるというメリットがあります。

再建築不可物件の価格交渉のポイント

再建築不可物件を売却する際、できるだけ高値で売却するためには価格交渉が重要です。
通常の不動産取引と異なり、再建築不可物件は買い手が限られるため、戦略的に交渉を進めることが求められます
以下のポイントを押さえておくと、より有利な条件で売却できる可能性が高まります。

1. 査定は複数の業者に依頼する
一社の査定額だけで売却を決めるのはリスクがあります。
不動産買取業者や仲介会社など、複数の業者に査定を依頼することで、相場を把握することが大切です。
特に、再建築不可物件の取り扱い実績が豊富な専門業者を選ぶことで、適正な価格での売却が可能になります。

2. 隣地所有者との交渉を優先する
隣地所有者にとっては、再建築不可物件を購入し、自分の所有する土地と併せて活用することで、通常の住宅用地としての価値を持たせることができる可能性があります。
このため、市場価格よりも高い価格で売却できるケースもあります。
まずは隣地所有者に直接打診するか、不動産会社を通じて交渉を試みることをおすすめします。

3. 価格設定を市場相場に合わせる
再建築不可物件は、通常の住宅や土地よりも価値が低いため、市場価格に対して高すぎる価格を設定すると買い手がつきにくくなります
そのため、相場価格を考慮し、現実的な価格設定を行うことが大切です。
特に急いで売却したい場合は、価格を適正に設定し、買取業者との交渉をスムーズに進めることが重要です。

再建築不可物件の売却事例

1. 東京都内の再建築不可物件(狭小地)の売却

物件概要
・東京都23区内
・土地面積:15坪
・建物:築50年以上の木造2階建
・接道:道路幅4m未満、接道幅1.8m(再建築不可)

売却方法
隣地所有者に交渉したところ、「敷地を拡張して将来的に再建築を可能にしたい」との意向があり、通常の市場価格の約80%の価格で売却
仲介会社を利用せず、直接売却できたため、仲介手数料も不要となり、売却価格の手取り額を増加。

2. 千葉県の再建築不可物件(空き家)の売却

物件概要
・千葉県郊外
・土地面積:30坪
・建物:築40年の空き家(修繕が必要)
・接道:2m未満の私道

売却方法
物件が古く、買い手がつきにくかったため、更地にして活用できるようにした上で買取業者に依頼
買取業者が「駐車場用地」として活用する計画を立てたため、市場価格の約60%の価格で売却成功
解体費用が発生したものの、放置するよりも有利な条件で売却。

再建築不可物件の価格に影響を与える要因

再建築不可物件の価格は、通常の不動産と異なり特定の要因によって大きく変動します。
適正な価格で売却するためには、どのような要素が価格に影響するのかを把握しておくことが重要です。

1. 接道状況
再建築不可物件の価格を大きく左右するのが接道状況です。
建築基準法では、敷地が幅員4m以上の道路に2m以上接していなければ再建築できません。
そのため、接道義務を満たしていない物件は、通常の土地よりも価格が低くなる傾向にあります。

しかし、特定の条件を満たすことで「再建築可能」となるケースもあります。
例えば、セットバック(道路後退)を行うことで接道義務を満たせる場合や、但し書き道路の適用を受けることで再建築が可能になる場合があります。
このような条件を満たすと、物件の価格が上がる可能性があります。

2. 立地(都市部 or 郊外)
再建築不可物件の価格は、立地によって大きく異なります。

・都市部(特に駅近エリア)
→ 駐車場や倉庫、テナントとしての需要があるため、比較的高値で売却できることが多い。

・郊外や地方都市
→ 活用の選択肢が少なく、買い手が見つかりにくいため価格が大きく下がる可能性がある。

都市部であれば、用途を工夫することで比較的高い価格での売却が可能ですが、地方の場合は買取業者を活用した売却が有効です。

3. 建物の状態(老朽化の進行具合)
再建築不可物件でも、建物がまだ使用可能な状態であれば、賃貸物件としての活用投資家への売却が可能になります。
しかし、老朽化が進んでいる場合は、
・解体が必要になるため、解体費用が売却価格に影響する
・修繕費がかかるため、買い手がつきにくくなる
といった問題が発生します。

売却前に最低限の修繕を行うことで、売却価格を上げることができる可能性もあるため、状態をしっかり確認しておくことが大切です。

4. 2025年4月の法改正の影響
2025年4月の法改正により、古い建物のリフォームがより厳しくなる可能性があります。
これにより、築年数が古い再建築不可物件の価格がさらに下がるリスクがあります。

特に、耐震基準や防火規制の強化により、リフォーム費用が大幅に上昇することが予想されています。
今後、建物の価値が低下する前に、早めの売却や活用方法の検討が必要になるでしょう。

再建築不可物件の売却を成功させるポイント

1. 価格設定を適正に行う
売却を成功させるためには、市場価格に適した価格設定が重要です。
価格が高すぎると買い手がつかず、安すぎると資産価値を損なうことになります。

査定額の目安は、周辺の再建築可能な土地価格の30%〜70%程度
事前に相場を調べ、適正価格を設定することが重要です。

2. 隣地所有者への売却を検討する
隣地所有者にとって、再建築不可物件を購入し敷地を拡張することで、再建築可能な土地として利用できる可能性があります
そのため、通常の買取業者よりも高い価格で売却できるケースがあります。
まずは隣地所有者に売却の打診を行い、再建築の可能性を考慮した価格交渉を進めるのがおすすめです。

3. 買取業者を活用する
すぐに現金化したい場合や、売却活動に時間をかけたくない場合は、再建築不可物件の買取を専門とする業者に相談するのが有効です。

買取業者であれば、最短1週間〜1ヶ月での売却が可能であり、仲介手数料も不要なため、手取り額が増えるメリットがあります。

再建築不可物件の価格に関するよくあるQ&A

Q1. 再建築不可物件の査定額はどのように決まるのですか?

A. 再建築不可物件の査定額は、土地の立地・形状・接道状況・建物の状態などを総合的に判断して決まります。
また、周辺の類似物件の売却実績をもとに価格が設定されるため、都市部では比較的高め、地方では低めの査定額になる傾向があります。

Q2. 再建築不可物件の価格を上げる方法はありますか?

A. いくつかの方法で価格を上げることが可能です。
・隣地所有者に売却する(敷地拡張の可能性があるため、高値で売れるケースがある)
・更地にして売却する(古い建物がある場合、解体することで売却しやすくなる)
・買取業者に依頼する(投資家向けに売却すると、通常の買取よりも高値が期待できる)

Q3. 2025年4月の法改正は価格に影響しますか?

A. 2025年4月の法改正により、古い建物のリフォームが厳しくなる可能性があります
これにより、築年数が古い再建築不可物件は価格が下がる可能性があります。
一方で、行政の許可が得られれば「但し書き道路」などの特例が適用され、再建築が可能になるケースもあるため、事前に確認することが重要です。

まとめ

・再建築不可物件の価格は、通常の土地価格の30%〜70%が目安
・都市部では比較的高値がつくが、地方では低くなる傾向がある
・隣地所有者への売却、更地化、買取業者の活用が価格向上のポイント
・2025年4月の法改正により、今後の再建築不可物件の価格動向が変わる可能性があるため注意が必要

再建築不可物件の価格に関する情報を正しく理解し、最適な方法で売却や活用を進めることが大切です。
もし、再建築不可物件の査定や売却を検討している場合は、専門業者に相談し、適正価格を把握しましょう。

再建築不可物件の価値を最大限に活かし、最適な売却・活用を実現しましょう!

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